個人再生後でもクレジットカードは作れる(方法を解説)
個人再生をした後でもクレジットカードは作れるのか?
個人再生をすると、ほぼすべてのクレジットカードは利用できなくなります。
そのため、個人再生をしたあとに、海外出張や急な出費があると、クレジットカードが必要になり、困ってしまいますよね。
しかし、個人再生をした方でもクレジットカードを持つ方法があります。
また、個人再生を行った直後の方でもチャンスがあるクレジットカードが存在するんです。
ここでは、個人再生をした方がクレジットカードを利用できなくなる理由と、個人再生後にクレジットカードを作る条件について解説します。
個人再生後にクレジットカードを作る方法は?
「個人再生後にクレジットカードを作れない理由」は、カンタンにいうと次の2点です。
- 個人信用情報機関に個人再生の履歴が10年間記録される
- カード会社には返済能力がないとみなされる
つまり、個人再生から10年経過し、返済能力があると見なさればクレジットカードの申し込みができます。
ただし、個人再生から10年経過していても、返済能力がないと見なさればクレジットカードの申し込み審査に通らないため注意が必要です。
個人再生から10年経過して返済能力ある方には、まずは消費者金融系カードから
個人再生から10年経過したら個人情報機関にカード利用履歴が残っていない「ホワイト(真っ白)」な状態になります。
一般的なクレジットカード会社は「カード利用履歴がない人は信用力はありません」と見るため、カードを発行しないのです。
消費者金融系のカード会社は、カード利用履歴よりも申し込み者の返済能力を重視します。
なので、「カード利用履歴が残っていない人」は消費者金融系のクレジットカードをおすすめします。
ただし、消費者金融系カードは個人再生の履歴が残っている「個人信用情報機関」を照会して信用調査を行いますから、自己破産から10年経過していない方、返済能力がない方は申し込みを避けてください。
また、消費者金融系カードは最短30分で審査結果が通知され、自動契約機などでカードを受け取ることで最短即日でカード発行が可能です。
発行手数料無料・年会費無料のクレジットカードとなりますので、カード維持費を掛けたくない方にはおすすめです。
しかし、利息がやはり高めに設定されていますので、返済期間を延ばすことはできますが総返済額は膨大になってしまいますので、返済計画をしっかり立てましょう。
個人再生をするとクレジットカードが作れなくなる理由
個人再生をするとクレジットカードやローンが利用できなくなります。
カード会社や銀行などの金融機関(債権者)は貸したお金を回収する権利や個人情報を調査する権利があるため、借り入れをした人(債務者)は借りたお金を返済する義務があります。
新規にクレジットカードの申し込みがあった場合、カード会社は「カード申し込み者が信用できる人かどうか」を調査します。
その際、申し込み者が個人再生経験者だと判明すると、マイナス印象を与え、審査落ちの原因になります。
個人再生直後の人は、クレジットカードに申し込んでも審査を通過することは困難でしょう。
絶対ではありませんが、審査なしのVISAデビッドカードに申し込むことをおすすめします。
個人再生の情報は、個人情報機関に登録されブラックリスト化されるため
個人信用情報機関に金融事故(個人再生やカード料金未納)情報が記録されると、いわゆる「ブラックリスト化」の状態になります。
ここでブラックリスト化されると呼ばれているのは、個人信用情報機関に金融事故の履歴が残っている状態のことをいいます。
個人信用情報とは、クレジットカードの契約内容やローン利用履歴、金融機関からの借入情報(信用情報)などを指す言葉です。
個人信用情報は、JICC(日本信用情報機構)、CIC(指定信用情報機関)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)という、3つの個人信用情報機関で管理されてます。
金融事故情報が個人信用情報機関に記録されると、クレジットカードの入会審査、カードローン、住宅ローン、自動車ローンなどの審査に通らなくなります。
また、信用情報だけでなく個人情報(名前、住所、電話番号、勤務先、配偶者名)も登録さているため、カード会社は全ての情報を結び付けて調査することで申込者の信用情報を審査してます。
自分がブラックリスト化されてるかは信用情報開示で確認できる
自分が個人再生をした記録がブラックリストに登録されているかを確認するには、個人信用情報機関に「信用情報開示請求」をする必要があります。
信用情報開示をすると信用情報開示報告書が発行されます。
信用情報開示報告書には個人情報(氏名、生年月日、電話番号、住所、勤務先など)と現在の借入額、過去の事故情報が記載されています。
開示手数料が約1,000円かかりますが、自分がブラックリストに入った正確なタイミングを把握することは、ブラックリストの登録期間を確認する上で重要なので、ぜひ開示請求することをおすすめします。
個人信用情報機関に登録された金融事故情報は、一定の期間が過ぎると登録を外れ消滅します。
金融事故情報が消滅した時点でブラックリストから外れ、クレジットカードやローンの審査に通過できるようになります。
個人再生のブラックリスト登録期間
個人整理の事故情報は個人信用情報機関に記録されてから最長で10年間残ります。
個人信用情報機関ごとの登録期間は以下の表の通りです。
債務整理の内容 |
個人再生 | 任意整理 | 自己破産 |
JICC |
5年 |
5年 |
5年 |
CIC |
登録なし | 登録なし | 5年 |
KSC |
10年 | 5年 | 10年 |
ただし、個人再生をした情報が個人信用情報機関に登録されるタイミングは事例によって異なります。
そのため、ブラックリストに登録されるタイミングが遅れると、それだけブラックリストから外れるタイミングも遅くなります。
一般的には、個人再生をした情報は、債務を完済したタイミングで個人信用情報機関に登録されると言われています。
社内ブラックになってしまったら
カード会社は、個人信用情報機関が提供する情報の他にも、カード会社独自で収集した顧客情報を収集しています。
特に、過去に金融事故を起こした顧客の情報は「社内ブラック」として登録され、カード会社内で保管されます。
社内ブラックになってしまった方は、その後その会社の提供するサービスの審査に通ることが困難になります。
個人信用情報機関が管理する個人信用情報とは異なり、社内ブラック情報は登録から外れるまでの期間が定まっているわけではありません。
基本的に、社内ブラックの情報は永遠に管理され続けます。
また、社内ブラックの情報は、グループ会社の一つに登録されてしまうと、グループ会社内で共有される可能性があります。
例えば、楽天銀行デビットカードの利用中に個人再生をした方は、楽天銀行にブラック情報が登録される上、楽天カード社にもブラック情報が登録される可能性があります。
これらの理由により、ブラックリストから外れた後にクレジットカードを申し込む際は、過去に金融事故を起こした会社を避けて申し込む必要があります。
官報に名前が載ったら
個人再生をすると、官報に個人再生を行った者として名前が載ります。
官報とは政府が発行する機関紙で、誰でも見ることができます。
審査の際に官報の情報を照会するカード会社は、ブラックリストから外れたあともカードが発行されない可能性が高くなります。
官報の情報は、社内ブラック情報として永遠にカード会社内で保管され続けます。
個人再生から10年が経過すればクレジットカードは発行できる
個人再生をした方は、個人信用情報から金融事故情報が消去されるまで待つことでブラックリストから外れることができます。
カード会社が個人信用情報を参照しても金融事故情報が見つからなかった場合は、申込者が過去に個人再生をしたかどうか確証が得られないためです。
しかし、金融情報が削除された直後は、クレジットカードの利用履歴やローンの返済履歴などが一切残っていない状態が個人信用情報に記録されています。
そのため、個人信用情報に不自然な空白期間がある方は不審と判断され、ステータス性の高いクレジットカードの審査に通過することは困難です。
そこで、個人再生後には審査の柔軟なクレジットカードを持ち、クレジットカードの利用履歴を残すことをおすすめします。
個人再生から10年経過して返済能力があると認められればまずは消費者金融系カードから
個人再生から10年経過した方は個人信用情報機関にカード利用履歴が残っていない「ホワイト(真っ白)」と呼ばれる状態です。
一般的なクレジットカード会社は「カード利用履歴がない人は信用力がない」と見なすため、カードを発行しません。
消費者金融系カードはカード利用履歴よりも申込者の返済能力を重視するため「カード利用履歴が残っていない方」におすすめできるクレジットカードです。
ただし、消費者金融系カードは個人再生の履歴が残る「個人信用情報機関」を照会して信用調査を行うため、自己破産から10年経過していない人、返済能力がない人は申し込みを避けましょう。
また、消費者金融系カードは最短30分で審査結果が通知され、自動契約機でカードを受け取ることで最短即日でカード発行できます。
発行手数料無料・年会費無料のクレジットカードなのでカード維持費をかけたくない方にもおすすめです。
また、申込前にカード発行可能かWEBで3秒診断ができますから、申し込みする前に一度は試してみましょう。